河野雅臣 歯科医師・博士(感染制御学)

感染制御学の博士号を持つ歯科医師です。新型コロナウイルスを含む、感染対策について発信するブログです。

【条件あり】医療従事者は濃厚接触者になっても就業可能

1月3日、濃厚接触者の定義が変わった、というブログを公開しましたが...

 

本日1月12日、医療従事者に限り、条件付きで濃厚接触者に対する取扱が変更されました。

厚生労働省からも通達が出ています。

 

条件とは

以下の条件が定められています。

・他の医療従事者による代替が困難な医療従事者であること
代替困難とは?
・新型コロナウイルスワクチンを2回接種済みで、2回目の接種後 14 日間経過した後に、新型コロナウイルス感染症患者と濃厚接触があり、濃厚接触者と認定された者であること
・無症状であり、毎日業務前に核酸検出検査又は抗原定量検査(やむを得ない場合は、抗原定性検査キット)により検査を行い陰性が確認されていること
毎日鼻の奥グリグリはキツいっす
・濃厚接触者である当該医療従事者の業務を、所属の管理者が了解していること
 

注意事項

昨年8月の通達が参考資料として添付されており、運用に関する注意点について記載されています。
・新型コロナウイルスワクチン接種済みであっても感染リスクを完全に予防することはできないことを十分に認識し、他の医療従事者による代替が困難な医療従事者に限る運用を徹底すること
・感染した場合にリスクが高い患者に対する医療に際しては、格段の配慮を行うこと
ハイリスク患者の担当はなるべく避けるようにしたほうが良いでしょう
・当該医療従事者が感染源にならないよう、業務内容を確認し、基本的な感染対策を継続すること(マスクの着用及び手指衛生等に加え、処置時における標準予防策の徹底)
昼食は一人でお願いしましょう
・引き続き、不要不急の外出はできる限り控え、通勤時の公共交通機関の利用をできる限り避けること
・家庭内に感染者が療養している場合は、当該者との濃厚接触を避ける対策を講じること
同居家族が感染していた場合、オミクロンでは感染している確率はかなり高いと思います。同居家族が感染していた場合は就業停止した方が無難だと思います。と、ここまでは専門家の端くれとしてのリスクアセスメントです。
リスクマネジメントについては個別にご判断ください。
・当該医療機関の管理者は、当該濃厚接触者を含む関係する医療従事者及び担当する患者の健康観察を行い、当該濃厚接触者が媒介となる新型コロナウイルス感染症患者が発生していないかの把握を行うこと
・検査期間は最終曝露日から 14 日間であること
・検査に当たっては、「医療機関における無症状者(職員、入院患者等)への新型コロナウイルス感染症に係る検査の費用負担について(再周知)」(令和3年5月10日付け事務連絡)のとおり、地域の実情により行政検査又は自費検査で行うか判断して差し支えないものの、従来、感染者が多数発生している地域やクラスターが発生している地域においては、感染者が一人も発生していない施設等であっても、医療機関に勤務する者について、いわば一斉・定期的な検査の実施を行うようお願いしてきているところであり原則として行政検査として実施することが望ましい。

検査費用や検査場所をどうしたら良いのかは分かりません。行政検査なら無料なので助かりますね。

明日以降調べて更新します。たぶん。

 

 

まとめ

「代替が困難な医療従事者」というのが何とも絶妙ですね。

 

オミクロンでは、既存の濃厚接触者の定義に当てはまるなら感染している可能性が比較的高いので、可能な限り就業は避けたほうがいいんじゃないかな、と思います。というリスクアセスメントです。

マネジメントはご自由に。

 

1月3日に公開したブログ記事で私が勝手に定義した”中濃接触者”に該当するなら、毎日検査+公共交通機関使わない+ハイリスク患者の担当させない+ぼっち飯で就業可能としてもいいかな、と思います。

マネジメントはご自由に。

 

検査費用については続報をお待ちください。

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参考

・リスクアセスメント:リスクの評価⇨一般的に専門家の仕事

 

・リスクマネジメント:リスクアセスメントに基づいた管理⇨専門家の意見を参考に、時に相談して、最後は実務家が決める

個々人の価値観、地域の感染状況、従業員の健康リスク(基礎疾患、ワクチン接種歴)、訴訟リスク*1などで決定が異なる。

 

もはや「お前はこう言ったじゃないか!」は通用しないフェーズです。

他人に迷惑をかけない範囲で(感染を広げて医療の逼迫を招かない範囲で)責任を取ってください。

 

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*1:伝統芸能、前線まかせですから。自分の身は自分で守らねばなりません。